読みもの

2022.09.12

大口酒造の取り組み

女将さん

  • SDGs
  • 環境活動
  • 環境保全取組
  • トリビア
大口酒造の取り組み

大口酒造は環境保全を含め様々な取り組みを行っています。

こんにちは、女将です。

大口酒造では、お客様に安心安全でおいしい焼酎をお届けするため、衛生管理の徹底、地域性及び環境への関連を考慮し、様々な取り組みを行っています。今回は近年高まりを見せるSDGsの17の目標と一緒に取り組みを見ていきましょう。

【SDGsについて】

SDGsとは「持続可能な開発目標」。簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことを言います。

エコアクション21への参画(認証企業)

大口酒造では、環境への取り組みを促進させ、品質の高い本格芋焼酎を持続的に提供し続けるため、環境省主催の環境に関する認証制度である「エコアクション21」に参画し、大口酒造株式会社・本社工場が認証・登録されました。

平成20年12月には関連事業所である、本社事務所、第二蒸溜所、配送センターの更新審査を行い、エコアクション21に取り組んでいます。

エコアクション21とは、効果的、効率的、継続的に環境に取り組んでいくための環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。

大口酒造では、具体的に以下の取り組みを行なっております。

1.二酸化炭素排出量の削減 電気使用量・・・不必要な照明の消灯・エアコンの温度管理など

2.ガソリンおよび軽油使用量・・・アイドリングストップ

3.廃棄物発生量の削減 産業廃棄物・・・排水汚泥の再生利用率100%の維持

4.食品廃棄物の再生利用率の向上 焼酎粕の畜産リサイクル・・・焼酎粕を乳酸発酵し、飼料として有効利用

5.水使用量の削減 節水を心掛ける

6.化学物質の適正管理 月に1度の適正管理チェックを行う

7.自社製品の環境性能の向上及びサービスの改善 原料サツマイモの鹿児島県産率100%

8.工場周辺の清掃等啓発活動

SDGsの17の目標のうち、以下の6つに該当いたします。

CO2排出量の削減

令和2年度の全事業所CO2排出量は 3,256 トンであり、前年比97%に減少しました。

エコ活動の継続により、平成21~令和2年の間で平成20年度と比べて削減したCO2量の積算値は 11,392 トンとなりました。

これは平成20年度の排出量の2倍量のCO2を削減できたことになります。

伊佐市内の空きビン・焼酎紙パックのリサイクル。リターナルビンの採用。

伊佐市内リサイクルシステム

伊佐市内の酒屋にて回収した空きビンや焼酎紙パックを大口酒造に集め、まとめてリサイクルする制度を平成24年からスタートしました。

また、平成13年までワンウェイビン(1回だけ使う瓶)を再利用していましたが、PL法等市場の流れから再利用を断念することに。

そのような中、環境省が進める「循環型社会形成実証事業」の一つにリターナブルビン(R瓶)の新たなシステムをつくるモデル事業「南九州における900ml茶瓶統一リユースモデル事業」が採択され、大口酒造も取り入れています。

ビンの「R」マークがリターナルビンの目印です。使用済みのリターナルビンを回収、洗浄し、再度焼酎をビン詰めし、製品化することにより資源の節約、また、900mlビンを製造する際のCO2排出量を抑制する効果もあります。

LFS(リキッドフィーディング)による焼酎粕の有効利用

焼酎粕の廃棄の現状

焼酎を製造する工程で生まれる「焼酎粕」。

鹿児島県の焼酎粕の発生量は年間約40万トン強と多量に排出されています。 大口酒造では最大1日に約150トンの焼酎粕が排出されています。 以前は、海洋投入により焼酎粕を処分していましたが、国際法であるロンドン条約96議定書を背景に、国内においては海洋汚染防止法が改正され、平成19年4月から焼酎粕の海洋投入が原則禁止になっています。

大口酒造株式会社が行なう焼酎粕の有効利用

大口酒造では、現:姶良農業試験場の川井田氏の指導の下、焼酎粕を養豚の飼料として有効利用する事にしました。 川井田氏は、鹿児島県畜産試験場時代の平成4年に焼酎粕が豚の試料として有効であることを実証。 現在、当社と地元畜産業者との商談にて具現化されています。

豚は乾燥した食べ物よりも液体に近い湿った食べ物を好みます。そのため[粉末飼料+液体の焼酎粕+水]を給餌すると、豚も餌を食べやすくなり、ストレスが軽減されるようです。(LFS:リキッドフィーディングシステム)

焼酎粕を餌とした豚には、肉質向上、生育促進という素晴らしい効果が認められています。さらに養豚からでた糞で堆肥を作り、焼酎の原料である米やサツマイモの生産に使用する地域食品循環システムを目指しています。

衛生管理への取り組み

原材料の搬入から焼酎製造出荷までの各工程を分解精査することで危害要因を分析し重要管理工程を抽出した上で、HACCP運用に係るマニュアル作成と社長による食品安全方針の策定を行いました。

それに伴い、各工程における手順書や記録を一括管理することで、実情に即したシステムとして運用しています。

HACCPによる衛生管理は 、国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められた管理方法です。

お客様が安心して大口酒造の製品をご愛飲いただく事を目的とし、焼酎製造から出荷までの各過程にHACCPによる衛生管理を導入しています。

【HACCPとは】

HACCP(ハサップ)
(Hazard Analysis and Critical Control Point)とは
食品製造事業者自らが、食中毒菌汚染や異物混入等がある食品を原因として起きる人体への危害要因(Hazard)を分析(Analysis)し危害要因を把握したうえで、食品製造の全工程の中で、それらの危害要因を除くため、特に重要(Critical)な管理(Control)を行う工程(Point)を定めた製造管理により食品の安全性を確保しようという方法であり、それぞれの頭文字をとり命名されています。

JFS-B規格の適用証明を取得

大口酒造は、HACCPによる衛生管理を包括するJFS-B規格の適合証明を取得しています。
取得年月日:2021年8月11日
登録番号:JFS-B21001745-00

【JFS規格とは】

JFS規格は、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が開発・運営する食品の安全管理の取り組みを認証する規格であり、安全な食品を製造するために、その組織の取り組みを内部監査者や外部の評価者が検証・評価する規格です。特にB 規格においては、HACCPの原則・手順を包括しています。

一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)は、国際標準に整合する食品安全マネジメント規格や認証スキームを構築、運営するため2016年1月に設立された団体です。

こんなエコ活動も行っています。

大口酒造の取り組みいかがでしたでしょうか?

おいしい焼酎をみなさんへお届けするのはもちろんですが、社会的な責任も果たせるよう、さらに努めて参ります。

この記事を書いた人

女将さん

店長の妻。優しい笑顔でお客様をもてなす。様々な料理に精通しており、店長の創作料理は女将さんあってこそ。趣味は新しいレシピ作り。焼酎は夏でもお湯割派。

この記事が気に入ったらをクリック!

1つ星 3

この記事をSNSでシェア!