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2021.09.06

「本格焼酎」の本格ってどういう意味なの?

くろ店長

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「本格焼酎」の本格ってどういう意味なの?

「焼酎」には、2種類あるって本当?

「焼酎」には「甲類」と「乙類」の2種類があると、聞いたことありませんか?
ちなみに2006年に酒税法が改正されて、酒税法上では「乙類」という言葉はなくなりましたが、「甲類」という言い方はまだ残っています。

さて、この2つは何が違うかと言いますと、ズバリ蒸留方法!連続式蒸留焼酎が、いわゆる甲類焼酎。何回も蒸留するためクセがないのが特徴で、酎ハイのベースはこちらの甲類です。

単式蒸留焼酎が、いわゆる乙類焼酎。一回しか蒸留しないから原料の風味が楽しめるんですよ!

「本格焼酎」は、甲類なの?乙類なの?

では「本格焼酎」は甲類と乙類のどちらかと聞かれたら、「乙類の一部」です。そして、「本格焼酎」と名乗るには、以下の3つの条件をクリアしないといけません。

①日本で古くから行われてきた単式蒸留で仕込む

これは、乙類なのでそもそもクリアしていますよね!問題は次の2つです。

②「米や麦などの穀類」「芋類」「清酒粕」「黒糖」の4品目、または国税庁長官が定める49品目の原料と麹を使用する。

③水以外の添加物を一切使わない。

つまり、単式蒸留で仕込んだ焼酎であっても、規定外の原料でつくったり、添加物を加えたら「本格焼酎」とは名乗れないんですね。

世界に認められている本格焼酎があるってホント!?

ワインの「ボルドー」やブランデーの「コニャック」、ウイスキーの「スコッチ」と同じように、鹿児島の芋焼酎は、WTO(世界貿易機関)のトリプス協定に基づき、国際的に「薩摩」の産地指定の表示を認められています。
くろいさのラベルにもある「薩摩焼酎」のマーク、ぜひ見つけてみてくださいね。
ちなみに、鹿児島県産のさつまいもを使っていることが、地理的表示「薩摩」を表示するための条件!鹿児島県産以外のさつまいもで作ったら表示できないそうですよ。

本格焼酎をすごく簡単に説明すると、「昔ながらの単式蒸留でつくられた、混じりっけのない素材そのものを味わえる焼酎!」ということ。〈くろいさ〉を飲んだときに、芋のふわ〜っといい香りがするのは、本格焼酎ならではの魅力なんですね。

この記事を書いた人

くろ店長

鹿児島生まれで、黒いものに目がなく焼酎とおつまみを愛してやまない熱血店長。好物は黒麹の焼酎〈黒伊佐錦〉と黒豚料理。

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