日が暮れ始めたら足を運びたくなる、時間を忘れてゆっくり過ごせる店

茜色に染まる夕空の下、「ゆ〜やけこやけで日が暮れて〜♪」なんて口ずさみながら天文館・文化通りの裏を歩いていたある日、ふと見つけた〈夕焼こ焼〉さん。こんな偶然あります？こりゃ入るしかないでしょ！ってことでお店にお邪魔しま〜す。

暖簾をくぐると、そこはもう実家のような安心感！

「こんばんは～」と暖簾をくぐると、チャーミングなママさんが笑顔でお出迎え。店内は木の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気で、初めて来たけど、何だか前から知っているような懐かしい感覚に。これぞ郷愁感！ほわ〜と気持ちがほぐれてゆきますね〜。ちなみに店名の由来は？「夕方にちょっとゆっくり過ごして欲しくて」とのこと。うんうん、納得です。

「本日のおすすめ」は、お酒好きにもたまらないラインナップ

さて、気になる料理の方は…とカウンターにある黒板メニューをチェック。素朴ながらも〈くろいさ〉にピッタリ合いそうな肴が色々あるじゃないですか〜。ど・れ・に・し・よ・う・か・な♪で結局定番メニューから「砂ずりの天ぷら」と「平目せんべい」を注文。ワクワクしながら待っていると、カウンターにはけん玉やら知恵の輪やら置いてあって、こちらも昔懐かしいっ！思わず知恵の輪にエキサイトしていると、スパイシーな香りが…。

やみつき必至のメニューを見逃すなかれ

スパイシーな香りの正体は紛れもなく私がオーダーした「砂ずりの天ぷら」。歯ごたえ抜群＆軽い食感＆カレー風味の三大美味が私のハートを鷲掴みに。大好物の〈くろいさ〉のソーダ割りがグイグイ止まらないじゃないですか！続いてやってきた「平目せんべい」はカリカリの食感と程よい塩加減がたまりません。こ、これはまろやかな口当たりの〈くろいさ〉のお湯割りと…ん、合う！「季節でおすすめメニューは変わるので、気軽に尋ねてくださいね〜」とスタッフさん。これ以上私を虜にしてどうするつもりですか…！

安定の美味しさと居心地の良さ

一気にボルテージが上がった私は「カツオの腹皮」をオーダー。しっかり乗った脂の旨味が口の中に広がり、お酒はもちろんご飯の友にも最＆高。そもそも「カツオの腹皮」って「腹の皮」じゃないよね…？こんな時はGoogle先生に…と調べてみると、鰹節から鰹節の原料となる身を取り除いた後の、残った部分が「カツオの腹皮」なんだそう。いやいや残った部分って！アナタは充分主役ですから！ありがとう先人の皆様、ありがとう〈夕焼こ焼〉さん。

「料理を素早く提供できるように下準備にも細心の注意を払い、お客様がゆっくり落ち着いて食事が出来るよう心がけています」と大将。まるで家族を想うような気持ちでお客さんをおもてなししているから、常連客が多いのも頷けますよね。私もなんだか実家が恋しくなってきたよ〜、ぴえん。

夕焼こ焼